内気な自分が初めて受けたオーディション

中学生の頃テレビで、お菓子の「東鳩オールレーズン」のヒロインオーディションの様子が放映されたのを観て、自分もこんな風に注目されてみたいと、芸能界に憧れるようになりました。

 

雑誌などを見てどんなオーディションがあるか探していたら「東京宝映テレビ」という劇団のオーディションの広告があり、応募してみることにしました。

 

そのページについていた簡単な履歴書と写真、600円分の切手を封筒に入れて郵送で事務局に送りました。

オーディション

2週間ほどして、書類審査合格という通知が届きました。

 

2次審査の面接を東京の御茶ノ水にある会場で行うということで、その日付は通知が届いた1週間後でした。

 

あと当日持ってくるようにと、書類審査時よりももっと細かいことを書く形式の履歴書が同封されていました。

 

面接がどんなものか、ということは特に書かれていませんでしたが、オーディションというと人前で演技したり歌を歌ったりするのだろうと思い、自分の歌えそうな好きな歌を少し練習して、あとはとにかくハキハキ話せるように、あまり緊張しないように心がけようと思いました。

 

そして1週間後。

 

御茶ノ水の会場に着いて中に入ったら、広い部屋に椅子がたくさん並んでいて、そこに人が座っていました。

 

この座っている人がオーディションを受けに来た人ですが、様々な年齢の人がいました。

 

部屋の奥に審査員の方が横一列に並んで座っているようでした。

 

まず受付をしてプリントと番号札をもらって椅子に座りました。

 

プリントにはいろんなセリフやパントマイムの課題が書かれていました。

 

番号を呼ばれたら、審査員の前に行き、持ってきた履歴書を見せて、審査員に指示された課題をそこで行い、終わったら次の審査員の所に行き、また課題を発表する、といった形でした。

 

全部で10人くらいの審査員の前で様々なことをしました。

 

中には「今日は何時に家を出て来ましたか?」という質問をされて終わり、という場合もあれば「ではそこでスキップしてみてください」という課題もありました。

 

それが全部済んだら、5人一組くらいになり、事務所の偉い方の前に行き、話を聞きました。

 

話を聞く前に名前を呼ばれて「はい」と返事をしたら、その方が眼鏡を外してじっと私の顔を見たので緊張しましたが、目をそらしてはいけないような気がして、恐いと思いながらもじっと見返していたことを覚えています。

 

話の内容がどんなものだったか詳しいことは忘れましたが、芸能界に入った時の意気込みを聞かれたり、心構えみたいなものを聞かされました。

 

中学生の私でも分かりやすく、とても納得出来るように話してくださいました。

 

数日後、2次審査合格の通知が届きましたが、親に反対されてしまい、劇団に入ることは出来ませんでした。

 

まさか親も娘が受かるとは思わず、オーディションを受けさせてくれたんだと思います。

 

劇団には入れませんでしたが、オーディションを受けたことはとてもいい思い出になっています。