夢をあきらめきれず受けたボーカルオーディション

二十歳のときにかつて抱いていた夢をあきらめきれず、仕事を辞めました。

 

辞めてすぐにオーディション情報を見つけ、エイベックスの女性限定のボーカルオーディションを受けることにしました。

 

サイトをよく読み、アカペラで40秒以内くらいで歌唱するという内容だったので、とりあえずエイベックス所属の好きなアーティストの好きな曲を選び、歌を練習しました。

オーディション

私は歌唱力には自信がなかったので、他で攻めようと思い、印象に残るように小道具を考えてみたり、熱意が伝わるようにトークでアピールしようとセリフを考えてみたりしてオーディションに臨みました。

 

学生時代によくオーディションに参加していたので、その時の経験通り、服装は白を水色を基調にし、髪を下ろして清純で清潔感のある雰囲気で向かいました。

 

しかし当日オーディション会場に行ってみると、「小道具禁止」「トーク禁止(番号と名前と「宜しくお願いします」「ありがとうございました」以外は話さずにあくまで歌唱だけ)」という指定がありました。

 

私の当初のプランは完全に崩れました。

 

「せめて…」と思い、待っているときの態度をひたすら良くし、気持ちだけ口角を上げておきました。

 

(他の人たちは気軽に受けに来ていたのか、結構スマホをいじったり、あぐらをかいて座ったり、ストレッチをしたりしていました。

 

)周りを見渡してみると、自分とは雰囲気の違う人たちでいっぱいでした。

 

というのも、よく考えてみれば倖田來未や浜崎あゆみなどのアーティストが所属する「エイベックス」のオーディションです。

 

流行りの服だったり、少し露出度の高い服だったり、ダンサーのようなすこしダボっとしたかっこいい服だったりを着ている人がたくさんいて、今思い返せば私は完全に浮いていたように思います。

 

会場は広いフローリングの部屋で、ずらーっと並んでいる参加者たちの先にパーテーションがあり、その向こうに審査員席と本番の立ち位置がありました。

 

待っている間は何が起きているかわからないパーテーションの向こうから他の参加者の上手な歌声が聴こえ続け、歌に自信がない上にプランが崩れてしまった私はとても緊張しました。

 

他の参加者の歌っている歌を聴いていると、人気のアーティストのバラードを歌っている人が多かったです。

 

(結構参加者同士で歌がかぶっていました。

 

)私は他の参加者とは違う、アイドルのアップテンポな曲を選んだので、不安になりながらも少しでも印象に残せるのではないかとポジティブに考えて臨みました。

 

パーテーションを越えて立ち位置に行くとカメラがあり、カメラに向かって番号と名前を言ったあと、歌唱しました。

 

カメラと審査員全員と目を合わせアピールしながら全力で歌いましたが、みんな真顔で怖かったです。

 

笑顔で部屋を出たあと、別の場所で写真を撮られ、参加賞をもらい、自由に撮れる記念のフォトスポットにて自分のスマホで写真を撮ってもらい会場を後にしました。

 

結果は残念に終わりましたが、場数を踏めたという点で参加してよかったと思います。

 

このオーディションで教訓になったことは、その事務所に寄せたカラーの服装・髪型・選曲で行くべきだということです。